エレガンスと力強さを持つメルロー
~国際メルロー・デー~

こんにちは、エッセンシアです。
11月7日は国際メルロー・デー。メルローの味と香りをゆっくりと味わう日です。エッセンシアでは様々なメルローをご用意しておりますので、是非この機会にお試しください。

さて、世界には同じ「メルロー」なのに幾つも種類がありますが、一体どう違うのでしょう? 今回はその謎を解いていきましょう。


目次

        1. 素晴らしいメルロー
        2. フランス・ボルドーのメルロー
          1. 土地
          2. 収穫
        3. ハンガリーのメルロー
        4. ★当社取り扱いメルロー100%★
          1. クリスティヌス・メルロ・ソムリエ 2015
          2. エグリ・メルロ
        5. ★ボルドーブレンド★
          1. クリスティヌス・SAS 2017
          2. シャウシュカ・キュヴェ 11 2014

1. 素晴らしいメルロー

まず、素晴らしいメルローに重要な要素は一体何なのか?
実は:
 1 適したテロワール(Terroir)
 2 適したテロワール
 3 素晴らしいテロワール

そして 4 ほんのちょっとの人の手、 と言われています。
テロワールはフランス語のterre=土地から派生した言葉です。ワインの世界ではブドウを取り巻く環境全体を指します。つまり同じブドウでも、育つ環境によって出来上がるワインの味が変わるのです。

 

2. フランス・ボルドーのメルロー

i 土地

フランス・ボルドーで最も多く栽培されているブドウはカベルネ・ソーヴィニョンだと思われがちですが、メルローのほうが多く栽培されています。実は、メルローはフランス全土でも一番多く栽培されているブドウなのです。ボルドーで栽培されている約62%がメルローで栽培面積は69,138㌶に対し、カベルネ・ソーヴィニョンは約25%、栽培面積28,347㌶です。メルローはフランス以外でもアメリカ、スイス、オーストラリア、アルゼンチンをはじめ多くの国で成功しているブドウ品種です。
ボルドーのワイン醸造家で、シャトー・ラフルール・ペトリュスやシャトー・トロタノイなどで生産監督しているChristian Moueix 氏によると、メルローは親しみやすく繊細なブドウとの事。適した土壌や気候のもとで収穫された生理的完熟ブドウからは、優美で官能的なワインができるそうです。

ボルドーの左岸は、ガロンヌ川上流にあるピレネー山脈から運ばれた岩が移動中に細かくなることで砂利になる為、主に水はけの良い砂利質土壌です。一方右岸はドルドーニュ川上流にある中央山脈から運ばれた粘土質の土が堆積した、保水性の高い主に粘土質土壌です。
ワインはほとんどの場合、2種類以上のブドウとブレンドすることで複雑さを出していますが、礫岩土壌(砂利)でよく育つカベルネ・ソーヴィニョン、石灰質土壌で育つカベルネ・フランと粘土質で育つメルローなど、異なる土壌で栽培されるブドウがブレンドされ最高の組み合わせになります。

ボルドーではメルロー100%のワインは少ないですが、最も有名なのはペトリュスです。ポムロール地区のシャトー・ペトリュスのワインはボルドー5大シャトーと同等、或いはもっと高額で取引されており、シャトー・ペトリュスの11㌶ほどしかない独特の粘土質土壌の畑はメルローにとって最高の環境と言われています。

ii 収穫

 他にもメルローの栽培において重要な要素は沢山ありますが、特にワインのスタイルや品質のカギになるのが収穫のタイミングです。ブドウの皮にはフェノールというタンニンを含む分子が存在し、苦みを与える可能性があります。これがしなやかに丸みを帯びるとフェノールが熟した印です。フェノールの熟度、ブドウの色、タンニンの状態、種の熟成度などを考慮して収穫時期を決定します。酸度が高いうちに収穫することで、フレッシュなアロマのバランスのとれたワインを造ることができます。
またメルローは他のブドウ品種に比べて菌に弱い為、収穫が遅くなるとカビで台無しになってします。ですので、慎重に時期を決ないといけません。



3. ハンガリーのメルロー

さて、エッセンシアでも取り扱っているハンガリーワインはどうでしょう? ハンガリーではメルロー100%のワインを各ワイナリーが好んで造っています。やはり、収穫のタイミングの重要性は各ワイナリーが口をそろえて主張するところではあります。醸造家の経験値に左右されるということでした。
フランスのメルローは温暖な気候で育ったメルローからできた、どっしりしてアルコール度数が高く、甘みの強いワインですが、ハンガリーのメルローはフレッシュなベリー類の果実味を残し、爽やかな酸味がバランス良いワインです。
まろやかで豊かなイメージのある赤ワインでブラックチェリー、ブラックベリー、黒スグリのアロマが香り、熟成感のあるワインについてはチョコレート、甘草やトリュフのフレーバーが出てくるものもあります。 フレッシュな果実味はメルローだけではなく、ハンガリーワイン全体で大事にされている要素です。


如何でしたか?ワインは同じブドウ品種でも、土地や収穫時期によって味が大きく変わります。つまり、地域や醸造家の個性が味に染み込んでいるとも言えますね。
そんなことを考えながら、様々な国のメルローを楽しんでみては如何でしょう?


★当社取り扱いメルロー100%★

i  クリスティヌス・メルロ・ソムリエ 2015


△商品ページはこちら

完熟苺や赤い果実のジャム、森林の土、シナモン、ナツメグ、クローブの複雑な香りと味わい。飲み手を包み込むようなまろやかな酸味と溶け込んだタンニンが優しい、温かくふくよかな熟成のポテンシャルのある洗練された赤ワインです。

 

ii  エグリ・メルロ


△商品ページはこちら

木苺、チェリーなど赤系ベリーの優しい香り。木樽の熟成感をわずかに感じる凝縮した落ち着きのある味わいの甘口赤ワインです。和食や中華との相性がよく、ワインを初めて楽しもうという方にお勧めしたい飲みやすさが特徴です。

 

 

★ボルドーブレンド★

i  クリスティヌス・SAS 2017


△商品ページはこちら

ワインの名前「鷲」のようにワインを一口ゆっくりと飲み込むと、優雅に大胆に口の中に滑り込み、堂々とランディングし長くとどまります。

 

ii  シャウシュカ・キュヴェ 11 2014


△商品ページはこちら

完熟ベリーの濃縮した香り。複雑で濃縮感のあるリッチな味わいです。ワイン界の権威パーカーポイント90点台の常連ワイナリーが作るボルドーブレンドはフルーティーで柔らかくなめらかな口当たり、後味にハーブの爽やかさを感じる赤ワイン。

 

エッセンシアでは他にも様々なハンガリーワインをご用意しております。
是非素敵な一本を探してみて下さい。
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