みなさまこんにちは!いつもS-MALLをご利用いただきありがとうございます。
いまではすっかりスズキグッズの代名詞として親しんでいただけている「湯呑」ですが、
2023年は過去最多の合計9種を同時に発売しました。
その甲斐もあり、最近は多くのお客様にお問い合わせをいただいたり、様々なメディアに再度取り上げていただけるようになり、その歴史についても尋ねられる事が多くなってきました。
今回は振り返り、深掘りのよい機会なので、当時の担当者にも話を聞きながら、その歴史についてまとめてみました。
目次
- 「純正湯呑」とは
- 年表
- 各純正湯呑 説明
- 初代湯呑(2005年)
- 湯呑 弐(2008年)
- 湯呑 参(2009年)
- 湯呑 四(2010年)
- 湯呑 伍(2011年)
- 湯呑 陸(2012年)
- 湯呑 七(2013年)
- 湯呑 八(2014年)
- 湯呑 鈴木式/ECSTAR(2020年)
- 湯呑 海から山まで(2021年)
- 湯呑 和柄 (2022年)
- 湯呑 車種別(2023年)
- その他いろいろな湯呑
1.「純正湯呑」とは
その名の通り「スズキ純正品番」のついた湯呑の事。
「スズキ純正品番」とは、スズキの補修部品/用品を管理する為の品番で、スズキではこれを用いて商物流や在庫等、様々な管理を行っています。
「純正湯呑」には「スズキ純正品番」がついているので、通常の補修部品/用品と同様に扱われ、スズキの部品倉庫から各販売店等に届けられます。
↓純正品番には下記のような「純正品番ラベル」がついています。
↓最近ではグッズ類だけは下記のようなステッカーに置き換わっている場合も。
(2023年湯呑はこちらのバージョンですよ!)
そのためスズキ的には、非常に厳密にいうと「純正品番」がついており、スズキの補修部品/用品の商物流ネットワークに乗せられるモノのみが「純正湯呑」であり、それ以外は、スズキのお店のオリジナル湯呑であったり、スズキビジネス(オートリメッサ)オリジナル湯呑であったりということになります。
ですが、お客様の皆様にとってはどれも「スズキ」が販売しているモノであるため、
「スズキが出している湯呑」=「純正湯呑」という理解も誤りではないと思いますが、ここでは、説明の為「スズキ純正品番がついた湯呑」の事を指して「純正湯呑」と表記して進める事とします。
2. 年表
2005年の初代湯呑販売をきっかけに、2008年から2014年までは毎年新商品を発売していました。
2011年には、新商品の発売と共に、廃番となっていた「湯呑 壱」「湯呑 弐」「湯呑 参」の復刻販売も実施。
ただ、2015年以降は諸事情により5年間は新商品の販売がない時代が続いてしまいました・・・
しかし!2020年、新湯呑の設定が再開! 以降、再度毎年設定をしています。
2023年は、車種別の湯呑 計9種を発売!
3. 各純正湯呑 説明
i 初代(壱)湯呑(2005年)
当時、担当が大阪出張中に取引先様と商談していたところ、たまたま出されたお茶缶に目が留まり、「寿司屋湯呑をデザインにするなんておもしろいね」という話になり、そこからアイデアが膨らんで今の鱸デザイン初代(壱)湯呑が完成しました。
価格は630円。
ii 湯呑 弐(2008年)
初代の湯呑が思いのほかヒットし、各イベント会場等でも人気であったことから第二弾の発売が決定。ネーミングを「弐」とすることで少し古めかしく、ノスタルジーを意識したデザインとなりました。この時点で「伍」までの構想を練り始めます。
サイズを少し上げて容量アップ。価格はここから945円がメインとなります。
iii 湯呑 参(2009年)
初代の寿司屋湯呑から派生し、今度はお品書きを載せた湯呑を開発。
お品を何にするか悩んだ結果、やはり四輪、二輪で分けたほうがわかりやすく、ファンの方へ届けやすいということで「四輪版」「二輪版」の2種の設定で発売しました。
お品書きは基本ひらがな、漢数字で記載しています。
iv 湯呑 四(2010年)
第4弾までくると、スズキファンの方々はすでに知っていたり、毎年楽しみにしてくださったり、収集されていたりと、徐々にお問い合わせをいただくようにもなってきました。
その中で「デザイン、大きさが女性に使いにくい」というお声をいただき、それであればと思い、わかりやすく女性向けを意識した四代目の湯呑となりました。
サイズは初代より一回り小さく、より持ちやすいサイズに。
v 湯呑 伍(2011年)
「湯呑 弐」の時から構想していた「伍」の発売。
伍のデザインは、車そのものをシャリネタにしてしまうという愛嬌あふれるもので、当時世の中が暗いムードであった事もあり、とにかく色鮮やかで派手なものにすることを念頭に開発しました。
同時に、廃番となっていた過去の湯呑類を「復刻版」として再生産し、「今までの湯呑の復刻版をやって、バスケットシューズのエア・ジョーダンみたいなことをやろう」という担当者の野望がついに完結。
↑当時のカタログ掲載写真。
2010年新商品の「湯呑 伍」とそれまでの湯呑の復刻版が並んでいます。
(「湯呑 四」は復刻版ではなく、2010年生産分の在庫を継続販売。)
ここから「復刻版」というジャンルが出来上がり、特に「湯呑 壱 復刻版」(初代湯呑の復刻)は長きにわたって皆様に愛していただける商品となりました。
vi 湯呑 陸(2012年)
「湯呑 伍」で一息つき、この先どこまで続けるべきだろう・・・と担当者が悩みながらも出した六代目。毎年出し続けるプレッシャーからかなり方向性やデザインに迷いが見える一品となっています・・・
とにかく魚の鱸にはお世話になったとのこと。
vii 湯呑 七(2013年)
リーマンショックや震災の影響を受け、スズキのグッズ開発もかなり縮小されてきていた時期。その中でも湯呑だけはなんとか継続設定を進めてきました。
当時、スズキ歴史館で公式キャラクター「スズキ坊や」のグッズ開発が進んでおり、それであればと元ネタとなった「CCI坊や」を世に出してあげたいとデザインした湯呑。
坊やにちなんで歴代最小サイズで発売。
viii 湯呑 八(2014年)
湯呑の番号シリーズではこれが最後の八代目。
社内の体制も変更となったことから、選択肢の中から一番無難なデザインを選択
という形に・・・
また、イベント開催やグッズの在庫状況等見直しがあり、以降数年は新規の開発が
難しい状況に・・・
本湯呑の設定を最後に、社内の体制変更、カタログのリニューアル(BORN TO RUN⇒SUZUKI COLLECTION)等があり、次の湯呑の設定まで時間が空くことになりました。
結果的に、「湯呑 八」は再生産を繰り返し、しばらくの間継続販売をさせていただきました。
ix 湯呑 鈴木式/ECSTAR(2020年)
5年の時を経て、スズキ純正湯呑が復活。
2020年はスズキ創業100周年の節目の年ということもあり、「スズキのはじまり」でもある鈴木式織機株式会社のロゴを使用した湯呑を開発。
また、担当がオイルの業務を兼務していたことからスズキ純正オイルECSTARのペール缶をモチーフにした湯呑も開発しました。
いわゆる、これが9代目、10代目となりますが、あまりに間が空いたので番号付けは取り止めに。
サイズは初代のモノへ原点回帰し、価格は1,100円の設定としました。
x 湯呑 海から山まで(2021年)
2020年からスズキの純正アパレルグッズ「SUZUKI COLLECTION」が軌道に乗り始めたこともあり、様々なアイテム開発を行うことが可能になってきました。その中で湯呑はやはり重要な位置付けであることを再認識し、今後も毎年定番として開発が決定。
「湯呑 海から山まで」はスズキの四輪、二輪、マリンの製品たちを集めたコーポレート感を意識したデザインとなりました。
xi 湯呑 和柄(2022年)
当初、「湯呑 和柄」は緑のみの販売予定でありましたが、春に発売したところかなり好評で思いのほか早く在庫が無くなってしまいました。通常であればリピート生産をかけるのですが、今までずっとお世話になっていた湯呑の製造元が新型コロナの影響や急激な燃料・原材料物価高を受け、従来の生産体制を維持できなくなってしまっていました。
ここは「リニューアルのタイミング」と再度検討し直し、少しデザイン変更の「湯呑 和柄(青)」、「湯呑 和柄(橙)」を設定。
上記の理由で素材も磁器⇒陶器へ変更となりました。
xii 湯呑 車種別(2023年)
2021年1月にスズキの公式オンラインモール「S-MALL」を立ち上げ、その中での販売傾向やお客様の声を元に四輪、二輪の車種別湯呑を開発。
ジムニー、ハスラー、スイフト、スイフトスポーツ、Hayabusa、GSX-R,S、KATANA、V-ストロームに加え、スズキの二輪デザインの計9種を一挙投入させていただきました。
4. その他いろいろな湯呑
i スズキ四輪 初売り湯呑
2022年の初売りキャンペーンで四輪代理店が使用した湯呑。非売品です。
デザインは車偏に様々な漢字を組み合わせてスズキの四輪車当て字にしています。
(車に遊で「ハスラー」等)
ii S-MALL 販売湯呑
スズキ公式オンラインモール「S-MALL」では、その時の話題や慶事に合わせて、「オートリメッサ」がオリジナル湯呑を発売。
・「赤カタナ湯呑」:KATANA特別色の発売に合わせて設定。
・「MotoGPチャンピオン湯呑」:2020年に、ロードレース世界選手権で、ジョアンミル選手が年間チャンピオンを獲得したことを記念して発売。(特別に純正品番設定としました)
・「EWCチャンピオン湯呑」:2021年に、FIM世界耐久選手権シリーズでヨシムラSERTMotulが年間タイトルを獲得したことを記念して発売。
※いずれも現在販売しておりません。
iii イベント湯呑
モーターショー、オートサロン、MotoGP等のイベント会場にてオリジナル湯呑を発売。
(在庫の状況によっては、オンラインで販売することも。)
・「ジムニー湯呑」、「カタナ湯呑」:2019東京モーターショー用に設定。
・「MotoGP2022 湯呑」:2022年のロードレース世界選手権、もてぎグランプリで販売。SUZUKI応援グッズ付きチケットの、応援グッズにも含まれていました。
※いずれも現在販売しておりません。
iv スズキ歴史館湯呑
純正湯呑の「湯呑 壱 復刻版」販売終了後、多くのお客様から再設定のご要望をいただき、「それであれば、スズキ歴史館の限定品として復活させよう」と、現在も「刷新版」として販売を継続しております。
↑↑2022年10月にスズライト、鈴木式の歴史館湯呑も販売開始。
終わりに
ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました。
スズキを代表するグッズということもあり、ついつい力の入った内容となってしまいましたが、スズキ湯呑の歴史を余すことなくお伝えできたのではないかと思います。
これからも皆様に喜んでいただける湯呑を鋭意開発してまいりますので、温かい目で見守っていただけますと幸いです。
次回新作をお楽しみに!(多分、ジャパンモビリティショーかな!?)