ふわふわタオル、さらさらタオル  何が違うの?

皆様、こんにちは!
突然ですが、タオルってどうやって作られているのか、ご存じですか?

毎日使うタオルですが、モノによって肌触り/吸水性が全然違うのを日々感じていると思います。なんとなく違う織り方がされているんだなぁと感じるものの、どんな織り方で織られているかについてはわざわざ調べた事のある人は少ないのではないでしょうか。

S-MALLで取り扱っているスズキのタオルでもアイテムによって風合い/特徴がそれぞれ異なります。「風合い/特徴の違い」は織り方の違い(=製法の違い)によるもので、それぞれの織り方によって使用する糸の素材/加工の方法/工程の多さが異なります。
良い素材を使用して工程が多くなれば、それだけ製品の価格にも跳ね返ってくるわけですが、それぞれの違いについて分かるようになれば納得感を持って商品を選んでいただけるようになるかもしれません。今後の生活にも役立つかもしれないタオルの知識を、スズキのタオルを例に出して紹介していきます!!


目次

          1. スズキの純正タオル、特徴
            1. ECSTARタオル
            2. スポーツタオル
          2. それぞれのタオルの織り方
            1. ノーマルなタオルの織り方
            2. シャーリング加工(ECSTARタオル)
            3. 無撚糸スチームシャーリング(スポーツタオル)
          3. まとめ

1. スズキの純正タオル、特徴

i ECSTARタオル

上:ECSTARタオル【ブルー】
  下:ECSTARタオル【ホワイト】 

「Team SUZUKI ECSTARのチームロゴ」と、「ECSTARロゴ」をモチーフとしたタオル。後述のスポーツタオルと比較すると薄手ですが、細かいデザインまで落とし込まれています。「シャーリング」という技法で作られたタオルです。

ii スポーツタオル

   上:スポーツタオル タイヤパターン
下: スポーツタオル ハニカム

スイフトの「純正タイヤパターン」と「グリル部分のハニカム模様」をモチーフとしたタオル。前述のECSTARタオルと比較すると、厚手で吸水性がありリッチな風合い。「無撚糸スチームシャーリング」という技法で作られたタオルです。


2. それぞれのタオルの織り方


それぞれを比較すると、スポーツタオルは厚手でもこもこ、ECSTARタオルは薄手でさらっとしているのがわかります。

i ノーマルなタオルの織り方(パイル織)

こちらをご覧ください ↓
赤い糸を中心に、の糸が交差して輪を作っていますね。
これをパイル織りと言って、ループ状に糸を織っていくオーソドックスな織り方です。
おそらく皆様も聞き馴染みがあるのではないでしょうか?
タオル独特のふわふわした肌触りや弾力性をつくり出し、吸収力のある生地に仕上がるのが特徴です。


ii シャーリング加工(ECSTARタオル)

次にご紹介するのはシャーリング加工です。
パイル織りの生地の上部1/2~1/3をカットし、表面を滑らかに仕上げる加工の事です。

パイルをカットしないままですともこもこ過ぎてインクのりが悪いのですが、表面を滑らかに加工する事で、デザインをうまく生地に乗せる事ができます。
糸が短くなっている分、パイル生地のタオルに比べるとちょっと吸収量が少ないですが、なめらかな肌触りのよさが特徴です。
ロゴ等をきれいに表現する必要のあるECSTARタオルはこの技法で作られています。



iii 無撚糸スチームシャーリング(スポーツタオル)

通常とは異なる糸を使用し複数工程を踏むことで、凹凸感のあるタオルに仕上げる加工の事です。
無撚糸*(むねんし)という種類の糸を使用してで織り込んだ生地に対して、任意の場所のスチームをかけます。無撚糸はスチームをかけると縮む特性があるので、スチームをかけた部分のみが縮みます。その後、縮んでいない部分にシャーリング加工を施すことで、きれいな凹凸デザインのある生地に仕上がります。
 *無念糸:特殊な製法で綿繊維を捩じらずに束ねた状態の糸で、一般的なものよりふんわりとソフトな肌触りをしています。また繊維と繊維の隙間が大きいので、給水速乾性に優れています。

SWIFTモチーフのスポーツタオルはこの技法で作られており、デザインに凹凸があり、かつもこもことした吸水力のあるタオルに仕上がっています。

3. まとめ

今回はスズキで取り扱っているタオルで使用されている織り方/技法だけを紹介させて頂きましたが、タオルの世界も奥が深いですね、、、
作られ方が分かると商品選びの参考になったり、商品の値段に納得感を感じたりできるかもしれません。私もECSTARタオルとスポーツタオルをそれぞれバスタオル代わりに使用していますが、ECSTARタオルは体を拭いた後大分湿っているのに対し、スポーツタオルはまだ湿りきっておらず余裕があるように感じていました。
しかし今回色々とタオルの織り方について調べる中でそれぞれのタオルの特性について理解することができ、使用用途を分けようかと思う事が出来ました。


使うシーン・用途に合わせてタオルを使い分けていくと、より生活が快適になるかもしれませんね。是非スズキのタオルも皆様の生活の一部に取り込んでいただけたら嬉しいです。



では、よいタオル生活を!!